広汎性発達障害の息子の育児体験記

1歳半健診で発達の遅れを指摘され、その後4歳で広汎性発達障害と診断された息子の育児体験談を公開しています。

こどもちゃれんじって発達障害児にはどうなの?

発達がゆっくり目な子に「こどもちゃれんじ」ってどうなんだろう?

 

そんな疑問を持っているお父さん、お母さんに少しでも参考になれば…ということで、息子の「こどもちゃれんじ」体験談を書いてみようと思います。

 

ちなみに、息子は広汎性発達障害(知的軽度)の診断を受けています。


こどもちゃれんじのメリット


メリットは何と言ってもしまじろうパワー。

 

息子は言葉を聞いて理解する力が弱いため、私が何度説明してもわからなかった遊びやルールなどを映像教材で見て理解できることがありました。

 

例えば、遊びだったら「しりとり」とか、生活する中でのルールだったら「お店の中や病院では騒がない」「信号が赤だったら青になるまで待ってから渡る」「車にぶつかりそうになったら危ない」など。

 

そういうのを映像教材で学べたのが助かりました。

 

あと、数字は大好きなのに、ひらがなにはあまり興味を示さなかった息子が、しまじろうの教材で読めるようになったり。

 

大好きなしまじろうがDVDに出てきたり、教材の絵に使われているので興味を持って覚えやすいんでしょうね。

 

こどもちゃれんじのデメリット


デメリットは、絵本についている切り取って使う教材が薄っぺらいのですぐ破れたり、なくしやすいという点。

 

破れたり折れてぐちゃぐちゃになってるものを捨ててしまったことがあるのですが、捨てた後に「○○がない~!」と泣かれて大変だったことがあります(^_^;)

 

息子がこどもちゃれんじを受講していたのはもう何年も前なので、最近はもしかしたら改善されているかもしれませんが…


こどもちゃれんじ体験談

 

我が家では、息子が生後6ヶ月になった時に「こどもちゃれんじ」を始めました。

 

こどもちゃれんじに入会しようと思ったポイントは、月齢・年齢に合わせた教材が届くという点。

 

子どもが小さいとお出かけも大変だし、1ヶ月2,000円弱で毎月年齢に合った教材が届くのは助かる♪

 

ところが……

 

実際に届いてみると、想像していたよりもあまりおもちゃで遊ばない(-。-;

 

なので、1歳になったころ一度退会しました。


月日が流れ、息子が2歳になったころにトイレトレーニンの教材が届くというDMが届きました。

 

でも、以前こどもちゃれんじをやっていた時はあまり教材に興味なかったしなぁってことでスルー。

 

こどもちゃれんじのDMって定期的に届きますが、このトイレトレーニングの教材の時は、かなりしつこく届いたのを覚えています(笑)

 

なので、最初はスルーしてたのですが、だんだん気になり出してまた少しだけやってみようかな?と再入会。

 

そうしたら、以前あまり興味を持たなかった息子がものすごく気に入ってしまって^^;

 

結局、トイレトレーニングの教材でオムツは外れなかったのですが、教材の絵本やDVDを見てトイレに関しては理解してた様子でした。

 

こどもちゃれんじのメリットでもお話しましたが、興味を持つと理解力が深まるのかなぁと感じます。

 

母親の私としては、こどもちゃれんじを受講して良かった点は、この年齢ではどんなことが出来るのか?など成長の目安になるところですね。

 

保護者向けの冊子では、子どものしつけや対応方法などがパターン別に紹介されていてとても役に立ちました。

 

・小さい子によくある言葉の言い間違えをした時の声の掛け方


・自分の気持ちが上手く言えない子どもへの対応方法


・癇癪を起こした時の対応方法


・お友達を叩いてしまった時の対応方法

 

など、意外と?発達障害児によくある悩みについても書かれていました(冊子には発達障害という言葉は出てきませんが)


しまじろうが好きな子であれば、入退会も簡単にできるので一度試してみるのもいいかもしれません(^_^)

聴覚過敏にイヤーマフ

広汎性発達障害自閉症)の特徴の1つに聴覚過敏がありますが、うちの息子も聴覚過敏です。

 

イヤな音というのはそれぞれですが、息子の場合は特に子どもの騒いでる声が嫌いで、登園しぶりが出始めてからはほとんど教室にいられない状態でした。

 

これについて療育センターで相談したところイヤーマフの話を聞きました。

 

そこで、イヤーマフを実際に使用した(子どもが使用している)人の声をネットで調べてみました。

 

「使って良かった」という声も多い反面、「圧迫感がダメで使えなかった」という人もいる…

 

どうしよう?と少し考えた結果、一度冬につけるあったかいのを息子に試してみることにしました。

 

試してみたところ、耳に何かを付けることじたいは大丈夫そうだったので、このイヤーマフを買ってみました↓

 


 

 

私も一度付けてみたのですが、確かに圧迫感が…(^_^;)

 

テレビのついている部屋で試したのですが、テレビの音はほとんど聞こえなくなるけど、人の声は少しこもった感じで聞こえるという状態。

 

息子に付けさせると周りの音が小さくなるからか「おぉ~」って感じで喜んだので、保育園で付けさせることにしました。

 

最初の頃は効果が微妙な感じで「いつも騒がしくてイライラする場面でも落ち着いていられた」という話をたま~に担任の先生から聞くぐらい。

 

まぁ、ないよりはあった方がいいかな?という程度でした。

 

でも、使用してから4~5ヶ月すると

 

・教室にいられる時間がかなり長くなった


・担任が静かな部屋へ誘っても息子は教室で遊びたがるようになった

 

・教室で遊ぶので友達との関わりが増えてきた

 

このような変化が表れました。

 

でも、イヤーマフを買って良かったと思う反面、気になったことがひとつ。

 

少しイヤーマフに頼りすぎてるかなぁと……

 

最初はうるさい時にだけ使っていたのですが、保育園にいる間はずっと付けっぱなしという状態になってしまって、このまま外に出る時はイヤーマフに頼りながら成長して行くのかな…と、ふと思ったんですよね。

 

これについて療育先で数人の先生に相談したところ、支援グッズはどんどん利用すべきって意見と、あまり頼りすぎるのも…って意見両方あって、先生によっても考え方が様々でした。

 

なので、支援グッズについては子どもと話し合いながら、親が判断して行くしかないかなと思いました。

 

その結果、我が家では小学校入学と同時にイヤーマフの使用をやめました。

 

学校の先生からも、教室が騒がしい時にたまに手で耳をふさぐことはあるけど、そんなに頻繁ではないとのこと。

 

息子には「もし無理そうだったらまたイヤーマフ使おうね」と話してましたが、そのまま使わずに現在に至ります。

視覚支援について

うちの息子もそうなのですが、自閉系の発達障害の場合、視覚優位の子が多いです。

※視覚優位・・・耳で聞くよりも、目で見た方が理解しやすい

 

なので、絵カードや写真カードを使った視覚的支援の方法があります。

 

息子が現在通っていた療育で、TEACCH(ティーチ)プログラムというのを取り入れていたところがあったのですが、このTEACCH(ティーチ)プログラムでは視覚的な支援が盛りだくさん。

 

やはり、写真や絵で見ると理解しやすいようです。

 

さらに、療育での息子の様子を見ていて気付いたのですが、どうやら絵や写真だけを見るよりも、ひらがなで簡単な説明が書いてあるとより理解しやすいようでした。

 

耳で聞いた言葉を理解するのが苦手な子ですが、目で文字を読めば同じ説明でも理解力にこんなに差が出るものなんだなと思いました。

 

ひらがなが読めて読んだ言葉が理解できる子の場合、絵や写真に文字をプラスすると、さらに理解が深まるのではないかなと思います。